ジップ&キャンディ(クリスマス絵本)が泣ける!あらすじと誕生秘話は?感想あり
キングコング西野のクリスマス絵本「ジップ&キャンディ」が泣ける!
『Dr.インクの星空キネマ』に続く、お笑い芸人・キングコングの西野さんの絵本第2弾『ジップ&キャンディ(Zip&Candy) ロボットたちのクリスマス』(幻冬舎)が2010年11月の発売以来、ロングセラーとなっています。
『えんとつ町のプペル』が話題となったことで、西野さんの過去の絵本の人気も再燃していて、『ジップ&キャンディ』もその中の1冊ですね。
西野さんが描く、ファンタジックで繊細なタッチの絵はいつも好評で、絵本を発売する度に毎回話題になっています。
自身で“感動クリエイター”と名乗っているだけあって、『ジップ&キャンディ』も例外なく感動できる内容になっていて、「大人が読んでも泣ける!」と評判です。
また、クリスマス絵本ということで、白を基調にしたモノトーンでオシャレなデザインになっていて、金額も1,500円程度なのでクリスマスギフトとしてもピッタリですね。
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あらすじ(内容)は?
『ジップ&キャンディ』は、人とロボットが一緒に暮らす星のクリスマスに起きた奇跡の物語です。
翼のついた最新型ロボットのジップは、サンドイッチ博士の研究所にいる、キャタピラー付きの旧型おてつだいロボットの女の子・キャンディに恋をしました。
サンドイッチ博士はクリスマスの準備に忙しく、研究所を空けることが多くなり、その留守を狙って窓を開け、キャンディに声をかけます。
そして、外に出ることを禁止されているキャンディを、ジップは「バレなきゃだいじょうぶ。」と言って、強引に背中に乗せて連れ出し、街を飛び回ったり、デパートを案内したり。
キャンディにとっては、知らないものだらけの楽しい世界です。
キャンディはデパートに売っていた1冊の絵日記帳をたいそう気に入り、ジップはデートしてくれたお礼に、その絵日記帳をプレゼントしました。
その後もジップは、毎日キャンディとのデートを続け、ある日、丘の上にある一本のモミの木の前に連れていき、「これはクリスマスツリーさ」とキャンディに教えます。
そして、サンタクロースがトナカイと待ち合わせる場所である、そのモミの木に、クリスマス・イブの夜に一緒に来るという約束をします。
しかし、後日デートを重ねているとキャンディの様子が少しずつおかしくなり、故障してしまったのかと思い、ジップはすべての事情を正直にサンドイッチ博士に話しました。
「なんてことをしてくれたんじゃ」
サンドイッチ博士は、記憶できるメモリーの容量が少ない旧型ロボットのキャンディは、新しいデータを入れ過ぎたために、古いデータから順に消えてしまったことと、もうキャンディとは会わないでくれということをジップに伝えると、ジップは静かにうなずいて、研究所を後にしました。
ジップは、キャンディと過ごした日々を思い返しながらも、キャンディから思い出を奪ってしまったことを後悔し、思い出を取り戻してあげたいと思うようになります。
ジップはもう一度研究所に行き、キャンディの思い出を取り戻す方法はないのかと、今にも壊れてしまいそうな心で、必死に博士にお願いをします。
ジップはサンドイッチ博士に、ディスクにコピーして保管してあるデータを移しかえて、再起動すれば元に戻すことはできるが、ジップとの記憶はすべて消えると言われてしまいます。
ジップは言葉を失いますが、迷わずキャンディの思い出を取り戻すことを選びました。
その夜、キャンディには元のデータが入れられ、二度と新しい記憶が入らない体になりました。
再び電源が入った時、キャンディはもうジップのことは覚えていません。
ジップは「博士、ありがとう。そして、さようなら。キャンディ」と言って、研究所を去ります。
ジップはキャンディとの思い出を忘れられないまま、クリスマス・イブがやってきました。
丘へのぼり、キャンディと約束したクリスマスツリーの前に行くと、サンタクロースが、ソリにプレゼントをつみこんでいます。
ジップは星空を眺めながらキャンディと過ごした日々を思い返し、これでよかったんだと目を閉じたその時…
奇跡が起きたのです…
大まかなあらすじはこんな感じです。
大人が読めば、だいたい予想が付きそうな話ではありますが、このあとの最後の感動のシーンに加え、ラストのカットをよく見ながら、前半の文章を思い返すと「そうだったんだ!」という発見もあり、2度鳥肌が立つような内容になっています。
そこは、是非絵本を読んで感じていただきたいところですね♪
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「ジップ&キャンディ」の誕生秘話
この話は、西野さんが若い頃にカセットテープでテレビの歌番組を録音していたことがヒントになったようです。
お金がないから新たにテープも買えないので、容量の決まった1本のテープで、古い曲を残すべきか、それを消して新曲を上書きするべきかで相当悩んだという昔の記憶から、「カセットテープに意思があったらどう生きるだろう」と考え、この物語は生み出されました。
また、前作『Dr.インクの星空キネマ』が“黒い本”だったので、『ジップ&キャンディ』は“白い本”で作ろうというのは最初の段階で決まっていたようです。
クリスマスの話なので、“白”はイメージにぴったりだから調度良かったのでしょうね。
対象年齢は何歳から?感想あり
幻冬舎では、特に対象年齢を定めてはいませんが、小学校3・4年生ぐらいからと考えてよいと思います。
西野さんの絵本は、ページ数は70ページ(本文は実質60ページ)ほどで、半分ぐらいは絵ですし、1ページあたりの文章量も多くなく、言葉の難易度も高くないので、どれもだいたいこのぐらいの年齢からが対象となりますね。
決して国語が得意でないウチの子(小4男子)でも1時間足らずで読み終わり、内容もちゃんと理解していましたね。
読んだ後の感想を聞いたところ、「キャンディの記憶が古いデータに戻された時は悲しかったけど、最後は嬉しい気持ちになれた」と言っていました。
また、小学生だけでなく、大人でも楽しめる絵本なので、お子さんや親戚の子へのプレゼントとしても、大人が自分で読むものとしても、心が洗われる素敵な絵本だと思います。
『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』の基本情報
著者 | 絵・文:にしのあきひろ |
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出版社 | 幻冬舎 |
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