オルゴールワールド(絵本)内容はタモリ原案!あらすじと対象年齢は?感想あり

オルゴールワールド

タモリの原案を、キングコング西野が絵本に!

『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』に続く、お笑い芸人・キングコングの西野さんの3冊目となる絵本『オルゴールワールド』(幻冬舎)が2012年11月の発売以来、長い人気を博しています。

繊細なタッチの絵が好評で、元々話題となっていた絵本ですが、『えんとつ町のプペル』が話題となったことで、人気が再燃していますね。

また、この『オルゴールワールド』の内容は、タレントのタモリさんによる原案が元になっています。

タモリさんと西野さんは『笑っていいとも!』での共演がきっかけで、一緒に飲みに行くような仲になり、ある日突然、タモリさんから西野さんに「物語の導入部分の設定を思いついたよ」と電話があり、その原案に西野さんが肉付けし、完成に至ったということです。

作中に登場する長老パッヘルベルは、見た目ではなく中身的にタモリさんを意識して描いたキャラクターのようですね。

ちなみに、パッヘルベルは音楽家の名前で、有名な「カノン」の作曲者でもありますね。名前のモデルはそこから来てるものだと思われます。

「オルゴールワールド」のあらすじや絵は?感想あり

「どれ、奇跡の話をしようじゃないか。」という印象的なセリフのみの1ページ目から物語は始まります。

上空5,000mの空中帝国に住むカンパネラ爺は、「ちょっくら奇跡に用がある」と言いながら、工場の屋根を突き抜け、空にビヨーンと飛び出した大きなラッパを作り続けています。

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このような冒頭からスタートし、50年前のカンパネラの少年時代の話に―

カンパネラ少年は、「魔法ごっこ」で遊んでいる友達を横目に、「魔法なんてウソっぱちだ」と言って科学塾に通い、塾から帰っても晩御飯もそっちのけで望遠鏡を覗いて、星空ばかり眺めています。

ある日、ネジが緩んで、望遠鏡がくるっと下を向いてしまい、「そういえば、『森』はどうなっているんだろう?」と、下の森を覗くようになります。

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カンパネラは、学校で『森』は細菌だらけで、人が住める環境ではないと習いましたが、その『森』の湖のほとりで笛を吹いている同い年ぐらいの赤毛の女の子を見つけます。

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さらに毎日観察を続けていると、『森』にもたくさんの人が住んでいることを知りました。

20年後、カンパネラは調査隊員となり、極秘任務として5,000m下の『森』の地質調査を任されます。

カンパネラは『森』に着くなり、研究者たちから離れ、赤毛の女の子がいた湖のほとりへ飛んでいってしまいました。

そこで、ついに成長した赤毛の女の子・ヨナヨナと出会います。

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最初は怪しまれましたが、話していくうちに打ち解けてきました。

ふたりはお互いの世界のことを話し合い、「どうして、人間の世界がふたつにわかれたんだろう?」と疑問を持つようになります。

徐々に仲良くなり、カンパネラが『森』に住む人たちにも宴で歓迎されるようになると、ヨナヨナから空中帝国にはない素晴らしい音色のオルゴールをプレゼントされます。

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カンパネラは、元々ひとつだった空中帝国と『森』を繋ぎたいと思うようになっていきます。

ヨナヨナと別れ、寝床に帰ろうとすると、『森』の長老パッヘルベルに遭遇し、世界を繋げるのは魔法だと言われます。

「人間がつかえる魔法はなんですか?」
「感動じゃよ」

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それを聞いて、カンパネラはヨナヨナの元へ走り、“世界をつなぐ魔法”に気づいたことを伝えます。

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そして、カンパネラは空中帝国に戻り、巨大なラッパを作り始めます。

50年後、ついにラッパは完成します。

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最後にカンパネラはあることをして世界を繋ぎ、感動のラストシーンが…

…と、少し長くなりましたが、このようなストーリー展開です。ラストはとても感動でき、泣ける話になっています!

また、「あとがき」の挿絵として入っている絵が、とてもほっこりさせられるので、是非絵本を読んで実感していただきたいと思います♪

この絵本はハッピーエンドではありますが、実は「宗教」や「戦争」、「生物の進化」などが隠れたテーマになっていて、読んでいて考えさせられる深い一冊でもありました。

「『スキ』があるいじょう、なにかが犠牲になってしまうことがあるということね?」

これは物語中のヨナヨナのセリフですが、タモリさんが西野さんに「なぜ、戦争が起こるのか」ということを語った言葉でもあり、「『好き』があるから、争いが生まれる」という意味です。非常に印象的で、ハッとさせられるセリフでした。

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絵に関しては、1枚仕上げるのに1ヶ月かかることや、0.03mmのペンのインクを出してカスカスにした状態で描くなどの細かいこだわりと、繊細なタッチの細密描写が絶賛されています。

反射光などの基礎知識があると、さらに絵の質が良くなりそうですが、画力よりも特出すべきは、その世界観だと思います。

外の世界であるにも関わらず、人間が操り人形のように、糸で釣られているというナンセンスな設定だったり、体が人形のように縫い目だらけで少し不気味に見えたり、ポージングの崩れ方が絶妙だったり…そういったファンタジックなキャラクターが魅力であり、個人的にも大好きなところですね。

小説家、科学者、アーティスト、芸人など、各方面から絶賛されている絵本でもあるので、オススメしたい1冊です。

対象年齢は何歳から?

幻冬舎では、対象年齢を特定してはいないようです。

ページ数は70ページほどありますが、半分ぐらいは絵ですし、1ページあたりの文章量も多くなく、言葉の難易度も高くないので、小学校3・4年生ぐらいから読める内容だと思います。

ウチの子(小4男子)でも読めましたし、読んだ後に「感動した」と言っていましたね。

大人も含む幅広い年齢層が楽しめる絵本になっているので、ご家族で読んでみてはいかがでしょうか?

『オルゴールワールド』の基本情報

オルゴールワールド

著者 原案:タモリ 絵・文:にしのあきひろ
翻訳 チャド・マレーン
出版社 幻冬舎

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