はらぺこあおむし(絵本)の狙いは?仕掛けと布絵本の効果の違いは何?
世界一売れている絵本『はらぺこあおむし』とは?
『はらぺこあおむし』は1969年にアメリカの絵本作家エリック・カールによって描かれた絵本です。世界50か国で翻訳され、発行部数も3000万部以上と世界一の売り上げを誇ります。
もう半世紀近くも世界中から愛され、読まれてきたということになりますね!
日本では、もりひさしさんの訳で偕成社より1976年に出版されています。ビッグブック版が360万部以上、ボードブック版も100万部以上が発行されている大ベストセラー絵本です。
また、幼稚園や保育園でよく読まれている絵本としても有名で、「ようちえん絵本大賞」では、第1回(2009年)、第2回(2010年)と2年連続で大賞に輝いています。
内容は、日曜日の朝にたまごから生まれた“あおむし”が、1週間かけていろいろな食べ物を徐々にたくさん食べていき、土曜日に食べ過ぎでお腹を壊しますが、日曜日に緑のはっぱを食べて復活、太った“あおむし”はまもなくさなぎになり、最後はきれいな蝶々に成長するという、シンプルでわかりやすいストーリーです。
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『はらぺこあおむし』の狙いは?
『はらぺこあおむし』が世界一売れているのにはいくつかの理由があると思います。この絵本の優れている点としては、以下のようなものがあげられます。
- 鮮やかでだいたん独特な色彩とイラスト
- シンプルでわかりやすいストーリー
- 少ない文章量と多くの固有名詞
- 単調なフレーズの繰り返しによる催眠効果
- 仕掛け絵本でも布絵本でも触って遊べる
人気の理由の一番は、なんといっても鮮やかで大胆な色彩とイラストですね!
早くから絵や色に触れることで、色彩感覚が非常に高まりますし、特にエリック・カールさんの絵は絵の具で粗く描いたような質感が表現されているため、絵を見ているだけでも様々な感情が生まれ、想像力を育むことができます。
絵やキャラクターに関しては、大人のファンも多いので、関連グッズも非常に多いですね。
鮮やかな色彩は目を引きますし、子どもも興味を持ちやすいので、対象年齢は0歳からと言って良いと思います。(出版元の偕成社による対象年齢は「3・4歳~」と定められていますが。)
物語が単純でわかりやすいということに加え、文章量も少なく、かなりゆっくり読んでも4~5分程度しかかからないので、集中力のない幼児でもすんなり聞けるボリュームだと思います。固有名詞も多く出てくるので、語彙力の育成にも繋がりますね。
また、寝かしつけの際には、単純なフレーズの繰り返しが多いため、催眠効果も期待できます。
ウチの子も0歳児の頃から、この絵本に興味を示し、よく見ていましたね。あまり聞いてはくれませんでしたが(笑)
言葉が少しわかるようになってきた2歳頃には、徐々に聞いてくれるようになりました。
このように、子どもの興味をそそらせ、飽きさせないよう工夫をしたり、催眠効果がもたらしたりといった狙いがいくつも仕掛けられた絵本であると言えますね。
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「仕掛け絵本」(紙)と「布絵本」の効果の違いは何?
紙の「仕掛け絵本」は、あくまでも絵本であって、見せることや読み聞かせることを主とし、視覚や聴覚の発達に効果があると言えます。
ページが階段状になっていたり、穴が開いていたりしますが、かなり厚く丈夫に作られているため、破れたり、壊れたりすることはほぼありません。
それ対して「布絵本」は、読み聞かせることに重点を置いていないのでストーリーはなく、触って遊ぶことを主とし、触覚の発達に特化したものです。ですので、どちらかというと知育用の玩具に近い感じですね。
「紙の仕掛け絵本」は丈夫に作っている分、重量がありますが、「布絵本」は材質がポリエステルなので、落としたりしてもケガの心配がないので安心ですね。また、汚れた時に洗えるので、乳幼児向きと言えますね。
どちらが良い悪いということはなく、完全に用途が違うので、両方持っていても良いかと思います。
ちなみに私は子どもの頃、紙のビッグブックを読んでもらっていました。現在、我が家では、紙のボードブックで読み聞かせていますが、足に落とされたりすると激痛が走ります(笑)
今や、病院や美容院の待合室なども含め、どこでも読めてしまう『はらぺこあおむし』ですが、世界の子どもたちに一番読まれている絵本なので、一家に1冊持っていても良いのではないでしょうか♪
『はらぺこあおむし』の基本情報
著者 | エリック=カール |
---|---|
訳 | もりひさし |
出版社 | 偕成社 |
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